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細かい表とにらめっこしない新たな棚卸の方法 [IT]

期末、年末、年度末は、商品、物品、資産がきちんとあるか、
管理表と実物をつきあわせて確認する、棚卸の時期です。

棚卸の担当者はこの時期、余計な仕事として、早いところ
やっつけたいと思うものかもしれません。

確認対象が一覧になったものと、実際の物の属性を見て、
一覧上にきちんとあると確認し、すべて確認ができると
責任者に報告します。

物の属性で一番基本的なものは、製造番号(シリアル
ナンバー)ですが、物によって、印刷されている場所が
違うし、見た目に大きく影響しないように字がとても
小さいのが通例なので、これを見るのはちょっとしんどい
です。

そして、次に思いつくのは、管理番号を一覧上に記載し、
その番号をシールに印刷して物に貼り付けておき、
次回はこの見やすいシールを確認する方法です。

これだと、文字を大きくしたり、色をわかりやすくしたりして、
確認がとても簡単になります。しかし、そうすることで、
今度は見た目に大きな影響が出てきてしまいます。

そういうわけで、この方法は商品には向きませんね。

では、商品はというと、バーコードがなじみ深い方法です。
もともと会計するときのためについているものは、使い
まわしが起こりうる番号です。

そういうことが許されない場合は、やはり管理上の
番号を割り当てて、バーコードを生成し、貼り付けて
いく作業が必要です。

ちょっとしつこいですが、大きい文字より違和感は
ありませんね。バランスを考えてICタグを使う手も
あります。

この方法は柔軟ですが、管理のために一手間かける
面倒があります。

本日、NECが「物体指紋認証技術」なるものを
開発したと発表しました。

それぞれの物の表面に自然発生する微細な紋様を
事前登録しておき、クラウドを通じてこのデータに
アクセスします。これと実際の物を撮影したものと
比べることで同一物か確認できるというもの。

これだと、管理のためにシールを貼ったり、番号を
作ったりしなくても済みます。割り切り次第かも知れ
ませんが、商品を含め使えそうななかなかすぐれた
ものではないでしょうか。

細かい製造番号を目視するのはつらいですが、
データを比較するだけなら、パソコンに慣れた人なら
ちょっと工夫でささっとできます。

有望ではあるのですが、課題もあると思います。

企業によっては、セキュリティの考慮から、外部の
ネットワークへのアクセスを制限していることが
あります。

私の考えですが、規模が大きくなるほど、このような
考えは普及しており、また物の数が多くなるため、
棚卸の悩みも大きくなります。

従って、クラウドを介してという点について、
もう少し考慮する必要があるでしょう。

今後、どこまで課題が克服されるのか、
見ていきたいと思います。

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