食品虚偽表示 外食メニュー、広告に注意

クリスマス、年末、年始と外食が本格的に増える
時期ですね。選べるなら安全なおいしいお店を
使いたいものです。

昨日、消費者庁から2013年12月1日から
2014年11月30日までの景品表示法に基づく
法的措置事件の概要が発表されました。

2014年に飲食店に出た指示、措置命令を簡単に
まとめてみました。

■ 1月10日

レストラン等施設運営事業者36社がメニューに
虚偽表示を行い、北海道から指示を受けました。

後に北海道により指示内容に関する改善等が
確認されたとなっていますが、北海道は事案が
多くう～んというところでしょうか。

＜海老の偽り（14事業者）＞
・バナメイエビやホワイトタイガーを、芝海老や
　大正海老と表示

＜牛肉の偽り（25事業者）＞
・牛脂注入加工肉や成形肉を、ステーキや
　牛ロースと表示

＜産地の偽り（3事業者）＞
・チリ産スモークサーモンを、北海道産
　スモークサーモンと表示
・ニュージーランド産キングサーモンを、
　日高産大助と表示

＜その他の偽り（5事業者）＞
・地鶏以外の鶏を、地鶏と表示
・スパークリンクワインを、シャンパンと表示

■ 1月20日

株式会社東急ホテルズが阿波牛と偽り、徳島県
から指示を受けました。その後についてはリンクが
切れていてわかりませんでした。

・徳島東急イン内飲食店の「阿波牛ステーキセット」で、
　遅くとも2010年4月から2013年11月まで徳島県
　ブランド品目の黒毛和牛「阿波牛」を使用している
　かのように表示していたが、少なくとも2011年3月
　から2013年10月まで阿波牛よりも安価な国産牛を
　使用していた。

■ 3月20日

株式会社奈良ロイヤルホテルは広告に虚偽表示を
行い、奈良県から指示を受けました。

2014年4月21日までに奈良県知事あてに報告する
こととなっていますが、報告の内容は見当たりません
でした。

＜牛肉（2010年4月頃から2013年10月頃まで）＞
・加工食肉製品を使用していたもので、
　牛ロースのステーキと表示
・成形肉を使用していたもので、
　牛フィレ肉のステーキと表示

＜海老（2011年5月1日から2013年10月頃まで）＞
・バナメイエビを、芝海老と表示
・バナメイエビやブラックタイガーを、大正海老と表示
・ミナミイセエビを、伊勢海老と表示

＜産地（2013年8月1日から2013年9月30日）＞
・外国産豚肉を使用していたもので、
　ヤマトポークと表示

■ 3月28日

株式会社不二家フードサービスはメニューへの
食材虚偽表示で埼玉県から指示を受けました。

・「ガーリックステーキの焼きご飯」、
　「スパイシーグリルトリオ」で成形肉を
　ステーキと表示

■ 10月15日

株式会社木曽路が松坂牛と偽り、消費者庁から
措置命令を受けました。

こちらについては命令が出たばかりですので、
まだその後の発表はありません。

資本金100億円の会社ですから、今後しっかり
していただけることを期待したいと思います。

・北新地店「松坂牛しゃぶしゃぶコース」で、
　2012年8月頃から2014年8月15日まで松坂牛を
　使用しているかのように示していたが、
　2012年12月頃から2014年7月17日までの間、
　大部分は松坂牛ではない和牛を使っていた。

・神戸ハーバーランド店
　「松茸としゃぶしゃぶコース 松阪華（松坂牛）」で、
　2013年8月10日から2013年12月31日まで
　松坂牛を使っているように見せかけていたが、
　一部松坂牛でない和牛を使っていた。

ほとんどの指示、措置命令で、そのあと改善された
かの情報が直接記載されていませんので、別途
情報をあたるか、選ぶお店を考慮するというところ
でしょうか。

全体的に「～牛」、「～ポーク」のようなブランドや、
ステーキで多くの虚偽が発生していますね。

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