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宿題代行サービス 料金

8月も最後の週、子供が現実に帰る時期です。

夏休み中おもいっきり遊んで楽しんだのは大変よかったのですが、夏休みの宿題をやってないことに今更気づき、切羽詰ってお父さんに助けてと言ってくる。もはや大人の力をもってしても宿題を終わらせることができません。よくあることです。

日本には宿題代行を行う業者が数多あり、その繁盛ぶりからいかにそんな子供が多いかよくわかります。

簡単な問題1問で数百円、原稿用紙1枚の作文で数千円、絵となると1枚数万円とかを支払っているそうですが、不思議なのは、誰が(まあ元を辿れば全部「親が」となりますが)何のためにそのお金を支払うのか。

数万円って、ヘタしたらもう1回旅行行けるんじゃないでしょうか。小遣いからそんなに出してしまうのでしょうか。

親子共通でよくあるのが「受験勉強に使う貴重な時間を学校の宿題なんかで使っていられないから。」というもの。しかし受験勉強に使う時間はそこまで貴重でしょうか。

受験勉強って、論文などを除けばある意味最も低レベルの勉強です。そこで出るのが、予め答えがすっきり出せるようにお膳立てされた問題ですから。

問題を見ると答えがあるということを反復学習することになり、将来本当の問題に出会ったときアイデアが出せなくて行動を起こせなかったり、問題が定義できなくて評価されないことが続いたりということが起こります。

答えが用意されたことを考えることが得意な人は、労働上の性質的には機械と同じで、性能的には機械に負けます。また、紙ばかりみて人間と接しないと人間が怖くなるかも知れません。

実際そこまで純粋に機械になるものではありませんが、1つ言っておきましょう。

資格試験で個人賞を何個も取っているぐらいの知識持ちなのに、仕事では縮こまり、冷や汗をかきながら何でもあなた様のおっしゃる通りですと言っている人を実際私は身近に見ているということを。

折角、受験勉強を頑張ってきた子供にこんな思いさせたくありませんよね。

もちろん、受験勉強は結構です。知識が増えることは実によいことです。学習していなければまず解けない問題も中にはあるでしょう。ですから、受験勉強は大いにやるべきでしょう。しかしそれだけでなく、どうせなら実際的な問題定義や問題解決をする能力も磨いてみませんか。

「作文って言われたって」、「絵って言われたって」と困る。こういうことが大事です。

社会に出ると、実際のところ「~って言われたって」っていう状況がよく起こります。そして期限が決まっている。ならその期限までにできることは何なのか、だとしたらどういう問題と考えるべきかを考える。普段と違う夏休みの宿題はそんな能力向上を期待できるものです。

部分的に宿題代行サービスを利用するのは悪いアイデアではないと思いますが、部分的にでも夏休みの宿題を試してみるとよいと思います。

是非、楽しんで困ってください。(プレゼント何にしようかな~とか、どんなお城作ろうかな~とかそういうのと同じように考えられるとよいですね。宿題と思わず遊びの半分に夏休みの宿題を用意してくれたと思ってもよいでしょう。)

自分で取り掛からない宿題は、いっそのこと宿題やりませんでしたと開き直って、先生と新たな問題定義・問題解決の場を持った方がおトクというものです。先生には酷ですが、タダでよい機会が持てますから。

いや~、今回は「宿題代行」があまりにショッキングで、長くなりました。お読みいただいて誠にありがとうございます。子供がおこられるって普通ですよ、普通。(ボソッ)

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